〔286〕扇ノ山 (1,310m)
2016年06月18日(当時67歳)
鳥取県若桜町諸鹿
標高差:402m
累積標高差:469m
登り:59分(途中、展望岩に寄る)
下り:48分
コースタイム:2時間03分(休息時間含む)
ウィキペディアより
大部分のエリアが氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されていて、同公園の北限域になっている。 谷が深く、繁茂するチシマザサに阻まれて、かつては冬の雪山登山しか不可能だった。 また、交通が不便でヒュッテなども整備されておらず、宣伝もされていなかった。 一方、近くの氷ノ山のほうは大山に次ぐ鳥取県第2位の標高がありながら、登りやすい山で広く宣伝されていた。
こうしたことも、扇ノ山の夏季登山が行われなかった理由になっていた。 一方、中国・近畿地方でも特に雪が多く、西日本の山スキー愛好家にとってはシーズン早くからシーズンの終わりまでスキーを楽しめる「山スキーのメッカ」となっていた。
いまは標高900m付近まで車道が整備され、そこから1時間あまりで山頂に到達できる登山道がいくつも整備されている。
扇ノ山
日本三百名山として ”扇ノ山”に登ると言うより、兵庫100山の3巡目としての ”扇ノ山”であったが、15年振りの姫路コースからは何も思い出すことは出来なかった。
初めて歩いた感じだった沢コースは自分の趣味に合っており、ヒルの心配の無くなった下り側では充分楽しめた。 3日前に沢道でヒルにエライ目に合わされたのに、良くぞ、又、沢道に来る!
の
感じは自分でもしている。
大鹿滝
扇ノ山の山麓にある”大鹿滝”に行ってみるが、7km走った林道の先が崩壊全面通行止めとなっており ”大鹿滝”まで達することが出来ずに滝見を断念した。
赤谷山
帰り道の戸倉峠に登山口がある ”赤倉山”に行ってみる。 ”赤倉山”は宍粟50山に選出されて、ますます興味の無くなった山であるが、これも兵庫100山の3巡目の山として登ってみることにした。
前回、姫路コースから扇ノ山に登ったのは'01年10月の15年前なので、記憶もすっかり薄れたので
久し振りに登りたくなった。 山頂は鳥取県側にあり鳥取の山だと思うが、山麓は兵庫県に掛かっている
とのことで、勝手な判断で ”兵庫100山”にも入れられている。 しかし、おいらとしては ”兵庫100山”としてより、 ”日本300名山”として登りたい。
おうぎのせん
昔懐かしい姫路コースの登山口。15年前に同級生3名と
わいわい言いながら登ったのであるが、今はそんな楽しさは
微塵も無い。 8時13分に歩き始める。
今日は梅雨前線が切れて晴れると言う特異日らしく、最高気温は
30℃を超す夏日になるらしい。 なので標高の高い山を目指したかっ
たが近場では千mを少し越す山しかない。 駐車場に着いた時の
外気温は13℃であり、涼しい内に戻って来れそうだ。
登山口にあった簡易地図。3年前には河合谷登山口から登ったことがあるのみで、
他のコースからは登ったことが無い。 今回は15年前を思い出したくて、
あえて姫路コースとした。
登山道の状態は15年前から更新されていなかった。を渡るが、3日前
の ”須留ヶ峰”でのヒル地獄帯が頭を過る。 ここも同様の沢道だ。
この先、ヒルチェックをしながらの歩きとなる。
登山口から山頂までは1.8kmの表示あり。
前回と同じ登山道なら1時間で山頂に着くだろう。
こちらは改修の予算が無かったのか朽ちたままであったが、
何とか通ることは出来た。 次の予算で直しておいてね!
15年前には腐って朽ちていたここの橋は新調されていた。
沢沿いにトラバースして行く。
登山道はしっかりしているのでその点では安心出来た。
ヒルチェックで楽しさ半減の沢歩きであるが、大きな樹木も茂り、良い雰囲気の道が続いていた。
沢道歩き15分にて、沢から分かれて左岸の尾根に入って行く。
小さい沢を左岸へ右岸へと何度も渡って行く。 ここまでヒルチェック
をしながら歩いて来たが、どうもこの沢にはヒルは居ない様だった。
きつい階段道が終わっても、中々の登りが続く。
沢と沢に挟まれた尾根には自然木で整備された
階段道となり、これが長く続く。
何やら道標が出て来て追加の紙を見てみると、
0.9km、0.9kmの中間点だった。
草木が迫る荒れた登山道と記憶していたが、
ササは刈り払いされ、歩き易い登山道になっていた。
展望岩のてっぺんには上らずに、横から見た ”扇ノ山”の山頂。
やはり大した展望では無かったので、どこにも”展望岩”としての
表示が無かったのか?
中間点から直ぐ先に何の表示も無かったが、展望岩へ行く分岐があった。展望岩へのてっぺんに上がれる様であるが、どうせ大した展望は得られ
ないだろうと割愛しておく。まあ、怖がりになっただけかも知れないが。
前回、歩いたことの記憶がある階段道は、
朽ちて無くなり掛けていた。
登り後半はブナ林となるが、
ブナは小木ばかりだった。
登山道はフラットとなる。 山頂は近いか。
出て来た道標には ”山頂まで0.3km”と書かれているだけだった。
山頂での気温は実測21℃。 涼しいのでベンチで朝飯を
食べ掛けたが、陽射しがきつく避難小屋の日影に逃げ込んだ。
59分にて ”扇ノ山”(1,310m)に着く。
土曜日なのに山頂には誰も居ない。 これは寂しい限りだ。
山頂からは南東方向が開けているだけであり、相変わらずの見通しの悪さで兵庫の主峰も
シルエット状にしか見えなかった。 少し、河合谷側へ歩けば展望所があるのだが、
どうせ見通しの悪い景観だろうから行かないことにした。
左写真と同じ部屋の土間側を見る。 2階の部屋の状態は
こちらを参照下さい。 同じく、綺麗に掃除されていました。
避難小屋の2階へは土足厳禁なので、1階の部屋だけ覗き見する。
いつ見ても掃除が行き届いており綺麗な状態で使われている。
良く覚えている ”河合谷コース”入口にある天然木アーチ。
ここを進めば展望所がある。
避難小屋にはトイレが無いのに、小屋横には ”トイレ禁止”の立て札が
あった。 せめて ”半径50m以内、野糞禁止”とでもしてやらないと
可愛そうだ。 誰もが適当にそうしていると思うが・・・
山頂でのんびりと16分程休憩して、下山に入る。
最後まで誰も登って来なかった。
山頂へは3ヶ所からの登山道が合流している。
風雪に曝された樹木が中々のもんであった。 しかし、この展望
は長くは続かなかった。 直ぐに展望のない道となってしまう。
下山に入って、下山側の展望が意外と良いのに気付く。
山への展望は大したことは無いが、巨木がカッコ良かった。
尾根筋の道は階段道を含めても歩き易く、短時間で下山出来そうだ。
尾根道の両側には樹木が生い茂り展望が無いので、
尾根道としての実感は湧かなかった。
下山33分にて沢道に戻る。 登り時にヒルは居ないことをチェック
出来ているので、下山時にはゆっくりと沢道歩きを楽しむ。
小さな滝、落ち込みは多いが大きな滝は無かった。
登り時は急だった階段道はトントンと
軽快に下って行けた。
これで3度目の沢渡り。 全て渡渉と言う程のものでは無い。
やはり、登山道の半分には沢が無いと楽しくないし、
これからは暑くなるので顔を洗うことが出来る沢は重要だ。
5度目の沢渡り。
4度目の沢渡り。 雰囲気最高の沢道が続く。
これの手前にも小さな橋があり、この橋で8度目の沢渡りをする。
もう、既に道路が見えて来た。
6度目からは橋で渡る。
登山口から少し歩いて駐車場に戻る。下山時間は48分だったので
大して時間短縮にはなって居なかった。 駐車場の気温は24℃まで
しか上げっておらず、林道を風が吹き抜け涼しかった。
登頂3回目
2024年7月14日改定